はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

期待

 教育という職業の動機は次世代を託す人物を育成しているという自覚にあります。夢というよりは切実な願望といった方が適切かもしれません。

 昔、上級軍人を育成するために徹底的にしごく教育担当の軍人の映画を見たとき、どこかで共感する何かを感じました。私がやりたいのはエリートの育成なんだと、徹底的に指導はするけれどもそれはあくまで将来の指導者を生み出すためにやることなのです。罵声を浴びせることはあってもあくまで相手への敬意は忘れてはならない。いまは生徒でも将来はこの国をあるいは極東地域を、または世界を救う人になるのかもしれない。そういう人材を育成しているという感覚が、教職を続ける原動力になっています。

 たとえ何十歳も下の生徒であっても、敬意をもって接することは忘れてはならない。彼等の可能性は私よりも遥かに大きい。そのことに私は最大限の注目をしたいのです。教員を続けていられるのは、自分が彼等の飛躍に少しでも関与する栄誉が得られることに誇りを感じるからなのです。