はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

外野がうるさい

 オリンピックのニュースの中にはSNS等を通しての誹謗中傷を問題視する報道もあります。主催国の韓国はインターネットのインフラが早くから整えられたこともあってか、市民のリアクションも大きいらしく選手への毀誉褒貶もリアルタイムで発信されているようです。

 その場の感情の発露はある程度仕方がないところもあります。感情移入すれば冷静さを失い過激な言動が瞬時に発動することもあるでしょう。ただリアルな世界ではそれが瞬時に冷却し、周囲の状況に気配りするようになります。

 ところが、ネットへの発言は周囲への配慮を感じさせない個の営みであり、しかもそれが半永久的に記録され、検索の対象にもなってしまいます。一度発言したことは取り戻せない。そして忘れ去られないというのがこの恐ろしさです。

 かつてプロ野球を球場に観にいくと、ヤジばかり叫ぶ人がいたものです。悪質なものは気分が悪くなり、的外れな言葉にはひそかに嘲笑をしました。もし彼の言葉がネット上に文字か映像で記録されたなら全く別の意味を持ったのではないかと思います。