はてなの毎日

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自主的学習者のイメージ

 進路指導に関するセミナーに参加してきました。学力観の変更もあっていま教育界はこの種の講演が盛況です。いくつかの講演会に参加して思うのは、自主的学習者を育成することこそがこれからの教育の主眼であるということです。いろいろな切り口で語られてはいますが、結局は情報をただ伝達する教育から、学ぶ方法を教え、自ら課題に取り組む人材の育成へと変化させていく必要があるというのが大方の共通点です。

 さて、自主的な学習者とはどういうことなのか。それは学びという行動に関してメタ認知を持つことができる人物だといえるようです。つまり、何かを学んでいるという自分の姿を客観的に意識して、それぞれの局面において何をすべきなのかを把握していることが、学習の効率をあげ、習得の実感を得られる条件だというのです。

 そのために必要なことは実はシンプルです。一つ目は現状を把握すること。今自分が何を学習しているのか。何が分からないのか。どうしてできないのかをとにかく言葉にすることが必要だというのです。通常、何かが分からないという段階においては、何が分かっていないのかという大前提が分かっていません。何が分からないかが分からないので、どうしようも手が打ちようがないのです。そこで教育の現場では、この段階に手を貸す必要があります。生徒の問題点を自ら発見できるようにする仕組みが要ります。

 私はこの段階が実は一番難しいのではないかと思っています。自分の問題点を的確に把握することは思った以上に難しいです。また、問題点を教師が指摘するのは簡単ですが、外的要因での注意では自らの問題発見力を伸ばすことにはつながりにくい。あくまで、自発的に問題点を列挙できる力を身につけさせなくてはなりません。

 二つ目は挙げられた問題点に対して何をすべきかを考えることです。これは問題発見ができれば意外と簡単にできます。ただ、それが現実的に実現可能なのか。最近はやりの言葉で言うならば持続可能な方法なのかについては助言を行う必要がありそうです。

 三つ目は考えた方法をどのように行うのかを計画し、実行することです。これの成果がテストや発表などで可視化されるわけです。そこで出た結果をもとに、また最初の分からないことの分析へと循環させることになります。

 ビジネスでよく言われるPDCAサイクルと似ていますが、教育現場ではこの中のCheck→Act→Planの流れを重視して、助言を加えていくのが肝要であるということになりそうです。この方法はなんとなく大切だとはわかっても実感することが難しく、身につきにくい。学校の役割はこの流れを様々な機会をとらえて繰り返し助言していくことにあるといえそうです。

 

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