プラゴミ

　欧米を中心にプラスチックゴミ削減への動きが加速しているようです。以前からなかなか分解しないプラスチックゴミは問題視されていましたが、微少な粒子となって体内に蓄積される可能性が指摘されたり、海洋生物の対内からプラスチックが見つかったと報じられたりというニュースが頻繁に聞かれるようになっています。こうした中でプラスチックゴミ削減の動きはブームとなり、アメリカの大手外食チェーンがこれに反応したためにさらに大きなトレンドになりつつあります。

　プラスチック代替品をめぐっては商機とする見方もあるようです。紙や分解性プラスチックの開発から、再利用促進のため現行プラスチック製品の規格化を巡る主導権争いなど様々な動きがあります。極端に振れるのが欧米の経済の特徴ですから、今後プラスチックゴミ削減に関しては厳しい規制がなされるに相違ありません。

　日本にはいまのようなレジ袋普及以前の様々な道具がありました。買い物かごを提げて店に行く姿は当たり前のものでした。とりあえずそれを復活すればかなりの改善がなされるはずです。すでにマイバッグの運動は一部ながら定着しています。

　ストローや使い捨て食器等も、スタイルとデザインしだいでは持参型も可能になり普及するかもしれません。そういう文化も必要です。私は一時期箸箱に箸を入れて持ち歩いていましたが、弁当以外でそれを使うのは躊躇われました。

　新素材開発が生まれるまでは過去のやり方も見直しながらプラスチックゴミ削減に関与していくしかないと思うのです。