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接続詞

 国語のテスト問題としては定番の接続詞に関する穴埋め問題はやはり大切なものです。そして、これに関する教育をしていかなくてはならないことを痛感しています。

 小学生の頃から、順接の「だから」、逆接の「しかし」、例示の「例えば」、譲歩の「たしかに」など、文法用語は使用しなくても何らかの方法で教えてきているはずです。しかし、作文を書かせているとクラスにごく少数ですか、これらの言葉の使用法が怪しい生徒がいることに気づきました。これはきちんと教えておかなくてはならない課題であると感じるのです。

 例えば、「しかし」を使いながら前後が逆接関係になっていないことがあります。もちろん「しかし」には「しかし今日は人が多い」などの感嘆表現的用法や、話題転換の用法で「ところで」と置き換えられる用法もあるので、それらと紛れるのかもしれませんが、その可能性を除外してもやはり間違っている答案を見ることがあるのです。

「死刑は人間が人間の生命を奪うことが問題と言われている。しかし、電気ショックで殺すことが行われているのは問題だ。」というのは、感嘆用法で書いたつもりならばよいのですが、普通なら「たとえば」などとすべき部分です。この種の文章を書く生徒は、文章中に「しかし」が何度も出てきます。その用法を正しく理解していない可能性が高いといえます。「なぜなら」「つまり」なども用法が間違いやすいようです。ほとんどの生徒は正しく使えているために見逃しやすいのですが、間違っている生徒はいくつか文章を書かせていると同じミスを繰り返していることが分かってきました。

 これらの事例からいえることは、接続詞の用法についてもう少ししっかりと教育しておくべきだということです。これは当たり前だとか、文脈から察してという方法では判断できない生徒が一定数いる。もしかしたら、学力不振の要因は接続詞がうまく使えないため、論理的思考ができないことによるのではないかと感じている訳です。