はてなの毎日

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得意を伸ばす

 最近はつくづく得意を伸ばすことの重要性を感じています。何でもそつなくやるのは大切ですが、それが機械に代替されてしまうかもしれない。大切なのは得意分野で突き抜けることなのでしょう。

 すべての教養の基礎作りをするのが私たち教員の役割であることは変わりません。どんなに個性重視の時代であっても社会生活を送るうえで必要な基礎的な知識や技能は身につけさせなくてはならない。いろいろな批判はあっても、リテラシーに関わる基礎知識については教員はこだわるべきです。

 ただ、それでは均質な労働者にしかならない。大切なのはその人の個性を生かした独自性の育成です。そのために中等教育で何ができるのだろうか。難しいテストを作って採点して序列をつけたり、難関大学に入学させた人数を競うだけでは意味があるのだろうか。どうも違う気がするのです。

 場合によっては従来的な成績では測れない。得意分野への集中力や少々の障害にも負けない集中力や継続力を育成した方が、本人のためになり、また将来的には社会のためにもなるのではないだろうか。そのように考えるに至っています。

 具体的にどのように指導するのか。その方策について残念ながらまだ確立した方法論を知り得ていません。とりあえずはコーチングなどの手法でアサーション(assertion)ができる人材を育成することを実践していこうと考えています。まずは自己肯定が得意分野に打ち込める大前提でしょうから。