職人の言
長年仕事を積み上げてきた職人の言葉には説得力があります。理屈ではなく経験にうらづけされているからなのでしょう。むしろ理論的には疑問点を感じることすらあります。
知識や技能には体系的なものと経験的なものとがあります。私は前者を中心に学んできたのですが、それだけではどうしても解決できない何かがあるのは確かです。職人芸の習得は、全人格的な側面があるために思うより容易いことではありませんが、せめて理論だけで万事解決できないものだということを忘れずにいることだけでもなにがしかの意味があるように感じています。
多様性を認められる力
物事には様々な状態や性格があり、その多様性こそが活力をもたらすものであることは、様々な学問が到達した成果でしょう。ただ、身の回りのことだけを考えると、単一で洗練されたものだけがよいものと思い込んでしまいます。そして、それは自分との親和性が高いものに限られてしまう。
違うけれど、気にくわないけれどやはりなくてはならない、という感覚は大切だと思います。それを身につけさせるのも学校の役目です。
台風の遠い影響なのか
今朝は少し気温が低く風も涼しく感じます。遥か南に台風があるとのことですが、その影響もあるのでしょうか。
まだ今年は台風の来襲がないため、まとめてくるのではないかと危惧しています。昨年もそうでしたが、近年の台風は進路も予測不可能なので、警戒するに越したことはありません。
気になって
駅の工事の告知、注意の言葉がどうも気になりました。間違いではないのですが、丁寧な表現にしようとするあまり、敬意の方向がおかしくなっているように思います。
ベンチを移動しました、でいいのではないでしょうか。
文芸雑誌
この時期になると文芸雑誌を読むことがあります。仕事上の理由もあるのですが、日頃授業に関わる文章を他動的に読んでいるので、夏休みくらいは好き勝手にしたいと考えることもあるのかもしれません。
小説もまた時代を映すものであることが、雑誌の作品を読んでいてよく分かります。完成度については玉石混交と思います。でも、うまく時代の感情をすくい取った作品には素直に感動します。
かつては自分でも書いてみようと考えたこともありました。せめて己と似た感性を持つ作品を探してみたいと思います。
フレームファウンテン
昨日、横浜の赤レンガ倉庫前で行われているフレームファウンテンというイベントを観てきました。噴水の先に炎が宿るという不思議な演出です。音楽に合わせて水量と炎を調節することによって幻想的な光景が浮かび上がりました。この日は風が強く、見物客に水しぶきが飛んでくるというハプニングがありましたが、それも含めて楽しんでいたようです。
花火の季節になりますが、これは花水ともいうべきもの、語呂が悪いので水中火とでも訳してみますか。