はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

手術待合室

 先日、家族の手術に立ち会いました。とはいっても手術室前に設けられた待合室で1時間半ほど待ったというわけです。数冊の週刊誌がおかれているだけの場所で、ほかにも二組の家族が手術の終わるのを待っていました。

 何もすることもできることもない時間というのはこういうことです。私はあえて生徒に出した添削課題の解説をノートに書いては書き直して時間をつぶそうとしましたが、まったくまとまることなく、なんとも落ち着かない時間を過ごしました。

 こういうことがこれから何度かあるのかもしれません。そして、自分が待たせる側になるのかもしれない。人生にはいろいろな場面があるのでしょうが、あまりあってほしくない時間でした。

 幸い手術はうまくいきました。かなり大きな手術だったのに、本人がすぐにしゃべり始めたのには驚きました。医療技術の進歩には感謝します。

学外活動への評価方法を

 学外活動の評価を積極的に行うことが学校を変えるかもしれません。また、学校のみならず地域社会のあり方をも変える可能性もあります。

 現在、中高生の一日はその大半を学校で過ごしています。部活動に所属すると土日も含めてほぼ毎日学校に関わっています。その結果、生徒・教員のすべてが多忙になり、学校の本分である授業に集中できないという悪循環が発生しているのです。何でもすべて学校でという考え方がその根本にあります。

 部活動などの課外活動は思い切って学外団体へ任せてみてはいかがでしょうか。地域のスポーツクラブや文化サークルに希望する生徒を積極的に送り出して、そこでの活動も評価の対象にするのです。部活顧問とは異なり、専門家による指導が受けられるという利点もあります。

 生徒の安全の確保のため、活動する団体をどのように認定すればよいか。評価方法の統一化などの課題はありますが、やってみる価値はあると思います。

乃木坂の発車ベル

 千代田線の乃木坂駅の発車ベルは音楽の一フレーズです。調べてみるとアイドルグループ乃木坂46の「君の名は希望」という曲であることが分かりました。全曲を聞いてみると男の立場の歌ではないですか。かわいらしい少女アイドルたちが、内向的な男子の初恋を歌っているのです。

 音楽は言葉と結びつくとよりイメージが固定化し印象に残ります。これまでは何となく聞いていた乃木坂駅のベルが別な雰囲気を醸し出しています。

温度差注意

 気象情報アプリが前日との温度差への注意喚起を促しています。この種の警報をここ数日で何度も見ている気がします。日々の最高気温の変動に加え、日較差も非常に大きいため、体調管理は大変です。周囲にも風邪を引いたという人が多いのも無理はありません。

 昨日は上着を着て、今朝はいわゆるクールビズの出で立ちで出動しているのですが、こういう慌ただしさはいつまで続くのでしょうか。

年相応に化ける

 自分では外見には拘らない性格とは思いながら、誰も気づかないようなシャツのシミを気にしているのが私の矛盾したところです。どうも外見をまったく気にしない人などいないらしい。また、気にしなくなった時には容貌のみならず、内面も衰えるのだそうです。

 とはいえ、明らかに自分の理想の外見から遠ざかっている現実はどうしても変えられない。若者の格好を真似ても不自然さしか表現できません。大切なのは年相応の化け方をすることのようです。

 そのためには、絶え間ない観察と他者との関係が欠かせません。周りを見て落ち着きのない状態を我々は愚かしく感じますが、さり気なく、しかもしたたかに目配せをしておくことが必要のようです。

高くてもよいものを売る

 低価格化競争で敗北している日本製品が、真逆の高価格商品の販売で活路を見出しています。高くても他の追随を許さない性能やデザイン、さらにはブランドイメージを売り物にするのです。高級時計や万年筆の売り方に似ています。

 高級品は数は売れなくても個々の利益率が高いので商売が成り立つのだそうです。薄利多売の反対語は何というのでしたっけ。

 この商法が成立する条件は高級品を作り続け、ブランドイメージを保つ安定性です。それなりの投資と社員達の矜持が欠かせません。やり方次第では大きな工場は不要で、優れた職人集団がいれば戦える。そんな勇気をもらえる展開です。

 高くてもよいものを買う層がいることも大切です。私は最近、それに当てはまらなくなっています。残念ながら。

地方の大学を守る気はあるのか

 政府が発表した地方大学への交付金などによる支援策は実効性があるのでしょうか。その本気度には疑問があります。

 景気後退や少子化による人口減少などによる要因が重なり、地方大学は苦しい経営を強いられています。国立大学すら存亡の危機にあるといっても過言ではありません。これは大学を管轄する行政の失敗でもあります。

 人材不足に加えて衰退する地方経済に魅力を感じる若者は少ない。さらにそれを何とかしようと呼びかける教育者も少数です。

 大学にお金を回すから地方大学に進んでくれとは恐らく誰も言えない。もっと本気にこの部門はこの大学を拠点とすると公言するくらいにならないと優秀な人材は集まりません。そこまで踏み込めるのか。注目していきます。