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ゼルビアスタジアムを作るなら

 町田市立陸上競技場の改修に関して、市では現在5,000人収容といわれる芝生席に、鉄骨などで椅子席9000席のスタンドを造りJリーグ規格に対応させる考えのようです。つまり仮設方式です。既設のメインスタンドは公称1,200席なので、さしあたり条件をクリアするというわけです。この方式はJリーグでもすでに行われています。私は行ったことはありませんが、柏レイソルの本拠地の日立柏サッカー場は観客席の多くが鉄骨の上に作られており、座席数は約12,000人だそうです。急場しのぎの仮設スタンドでも何とかなることはなりそうです。しかし、将来的には常設のスタンドが必要になるでしょう。


 少ない経費でスタンドを造るにしてもサッカーむきでなくては意味がありません。先ほどあげたレイソルは実は立派な柏の葉公園総合競技場を持ちながらそれを準本拠地扱いにしています。それは交通の便の悪さもさることながら、サッカー観戦をするには観客席の傾斜が不足しており試合が見にくいという観衆の意見をとりいれたものです。

 町田市立陸上競技場の芝生席は幅がそれほどありませんので拡張することになるでしょうが、客席を造るならば観戦者の視点を十分配慮する必要があります。入場料収入を得るためには見やすさは大きなポイントとなるべき問題でしょう。つまり、傾斜がありグランドに近い席が必要です。当然屋根もほしいです。

 夜間照明について考えてみます。今後、J2は22チームまで拡張し、あとはJFLとの入れ替え戦になるようなので、22チーム制として考えるとホーム&アウェイ形式で1チームあたり1シーズン42試合となり、ホームゲームは21試合です。このうち半分くらいをナイトゲームにするとして年間10試合くらいの点灯試合になることになります。1万人程度の観客が夜間に競技場に集まった時にどのような問題が起きるかについて考えなくてはならないことになります。

 私の考えではスタンドを高くして競技場を取り囲むようにつくり、音や光が極力外に漏れないように造ることがいろいろな意味でよいと思います。客席は20,000席程度を想定しておけばいいのではないでしょうか。これには莫大な建設費がかかります。市営競技場としてはゼルビアだけではなく、多くの利用者に利用してもらうことも考慮しなければならないでしょう。

 また、アクセスは鶴川駅からということを徹底した方がよいでしょう。町田駅からでは渋滞の影響を受けやすく、遠いという印象を持ちやすいですから。そして公共交通機関を使うことも徹底すべきです。さしあたってバスが中心になるでしょうが、地域住民への配慮という点からすれば試合のない日も含めて相応の便数を用意しその利便性を定着させることが必要だと思います。