授業で中学生に石川啄木の『悲しき玩具』の作品を紹介する機会がありました。その歌集の中の、
眼閉づれど
心にうかぶ何もなし。
さびしくもまた眼をあけるかな。
呼吸すれば、
胸の中にて鳴る音あり。
凩よりもさびしきその音!
が、谷村新司の「昴」の歌詞に似ているという話をしました。これは関心を引くための余談なのですが、反応がない。そこで「昴」を知っているかとたずねたところ、知っているのはクラスで一人か二人。歌って聞かせてもなんとなく聞いたことがあるといったのが5,6人といったところでした。
やはり、昭和の常識は平成生まれには通用しないのか。