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氷水を被るよりも

 寄付をするか氷水をかぶるかを選択肢し、さらには次にその選択をする人を指名するというアイス・バケツ・チャレンジはいま評判になっています。これは筋萎縮性側索硬化症という難病研究の支援のキャンペーンとして行われているものです。ALSと略称される難病は理論物理学者のホーキング博士が罹患したことでも有名です。

 この活動そのものを否定するわけではありませんが、すでに著名人の宣伝広報活動になっていること、なかには商品の宣伝にも使う企業まであってその趣旨は大きく歪曲されています。寄付を指名によって強要する(もちろん拘束力はないのですが)ことにも疑問を感じます。

 思うにこの活動は売名を必要とする人々の間で行うべき活動であり、一般人は参加すべきではない。難病の存在を知らしめ、その研究に対する寄付をすることができるという事実を告知する効果はあるので、私たちはその趣旨に賛同するならば、100ドルが無理でも1ドルでも寄付すればよいのです。

 これだけ氷水を被る人が報道されているのに、病気そのものについてや、寄付先に関する情報が流れることが極めて少ないのは問題だと思います。