はてなの毎日

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国際的交渉学の必要性

 ISによる日本人人質殺害のニュースは大変残念であり、強い憤りと怒りを感じます。一方的かつ不当な扱いは卑怯というしかありません。ただ、世界には当方の常識では通用しない相手がいくらでもいます。歴史的文化的な違いもそれには影響することでしょう。

 日本が海外で武力をもってテロリストと戦うことは出来ません。また、するべきではないと思います。できることは思考の枠組みが異なる相手に対しても、なんとか折り合いをつけ、相手を説得する努力をすることです。そのために必要な経験やスキルの積み重ねこそが日本の国際貢献ではないかと考えるのです。そのためには、地域ごとの事情を学際的に研究し、相手との交渉に役立てられるような学問が必要なのではないでしょうか。

 大学や大学院でそういう研究をしているところもあるのでしょうが、いまだ世間には知られていません。外交交渉のプロを排出できる研究機関を発展させるべきだと思うのです。