誤報と不安
川崎や札幌で爆発や火事の誤報があったことがニュースになっていました。いずれも実際に事故は起きておらず紛らわしい音や光景が誤解されたようです。人騒がせな早合点と笑い話にしたいところなのですが、そう簡単にもいきません。
こうしたニュースの背景にあるのは社会に対する不安があります。フランスに続いてアメリカでもテロ事件が起きたとの報道があり、アジア圏にもその魔の手が及ぶのではないかという漠然たる不安が密かに人々の心中に生まれつつあります。それがちょっとした異変の発見と連動して今回のような錯覚に結びつくのかもしれません。徐々に心の平安を乱していく厄介なウイルスのような不安です。
人が集まるイベントなどでのセキュリティチェックを強化することが勧告されているようです。少しずつ窮屈になっていくのは国際化の進行上、やむをえないことなのでしょうか。