はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

浜辺の小石

 海岸で拾った小石はおそらくは何の価値もないただの石ころです。ただ、それを見つけた時のときめきというか特別な感情はその本質以上のものがあります。おそらくそれは石材が何であろうと関係がないのです。

 物の価値というのは対象との関係性の中で生まれます。それが実は何でもないものであっても、ある人にとって特別なものであれば価値があるのです。個人の価値観が共有されたとき、それが一定の商品価値となって世間に流通することもあるのでしょう。

 特定の能力や資格を身につけると得られる価値観のことを教養といいます。それが今の私たちには最も欠けているのかもしれない。浜辺の小石をどう思うのか。そこから考えが広がるのです。