古典の色
テレビや映画の時代物をみる時、気になってしまうのが衣装や調度品の色彩です。色鮮やかに作られるものが多く、それが見どころの一つであることは確かなのですが、あまりにも鮮明な色使いの場合、果たしてそのようなものが存在したのかと疑わしく感じてしまうのです。
中国や韓国のドラマになると時代考証はかなり緩やかになります。現代人の鑑賞に耐える鮮やかで洗練されたデザインはどうみても時代には不相応です。でも、歴史ドラマはあくまでも創作なのですから、実は何でもいいはずです。これらの作品はその割り切りが極めてはっきりしているということです。
それにしても色のことに関してはとても引っかかってしまう。現代の染料が生まれる前の世界を見てみたいと思うのです。
大国の独善
トランプ大統領はアメリカ合衆国が地球温暖化対策のために策定されたパリ協定から離脱することを決めたようです。大統領選挙からの公約を実行することになります。世界第2位の二酸化炭素排出国の離脱は協定自体の価値を著しく貶めることになります。
アメリカが国際的信用性を捨ててまでもこうした結果にこだわるのは、国内の石油や天然ガスなどの産業界への配慮があるといわれています。資源国の強みを生かすには、新エネルギーではなく、既成産業を振興するべきだという考えです。大統領は自国第一主義を公言している訳ですから、世界的協調は対極の考えになるわけです。
温暖化を巡る議論はグローバルな考え方を一般化する機会でした。今回の件で困難者は増しましたが、必ず克服しなくてはならないと思います。
抜歯
昨夜、職場からの帰りに親不知の抜歯をしました。ほぼ真横に生えて、隣の歯を圧迫していたようで、まずは歯の頭部を切断し、その後残りを引き出すという作業で、一時間弱をかけました。私にとっては難工事と思われたのですが、歯科医にはよくあることのようで、淡々と仕事をこなしておられました。
今朝になってもさすがに痛みはあります。ただ、恐れていた話せなくなるのではという事態までにはいかず、いつもよりさらに悪い滑舌で授業をすることができそうです。
親不知は人間の進化や寿命の延長に関係すると聞いたことがあります。何とも厄介なものです。歯について考える機会が与えられたものとして考えることにしたいと思います。
部活指導者の問題
中高のクラブ活動顧問に幅広い人材を活用すべきであるとの意見は以前からありました。現在は教員が担当することが前提になっており、土日に試合、発表会などが多い現状から、休みがとれないという場合も発生しています。私も数週間にわたって休日がなかったことがあります。
スポーツ系の部活などは教員に経験がない場合は、審判講習に行かなければならないこともあります。大会運営のために何日も駆り出させれることも頻繁にあります。こうした現状では教員の精神的身体的な疲労を招き、授業に集中できないという悪影響がでます。
部活を教員以外の人物に任せる場合には、生徒の安全確保や指導者の人格的な保証が守られないという批判が起きそうです。そこで、指導員としての資格を明確化するとともに、それなりの報酬を支払い、職務にプライドと責任をもっていただかなくてはならないと思います。
この辺りの制度化を各校任せではなく、教育委員会レベルで明確化してほしいと思います。教員の質の問題はいつも話題になりますが、まずは授業に専念できる環境づくりをしていただきたい。現場の教師は誰もがそう思っているはずです。
夏草
俳句の季語としての夏草はもう少し後の方がイメージに合う気がします。でも、もうすでに空き地に生息する名もなき草たちの爆発的な成長は始まっています。
密集する植物の群れから、自らが抜け出して生命を確保しようとする戦略は驚くべきものがあります。進化の過程で獲得されたものであるからこそ、その重みは計り知れません。生命力とは何かを考えるには、身近な雑草のことを思えば十分なのです。
最近、自らの寿命について考えることが増えてきました。衰えることに直面しているからでしょう。ただ、生きていくための様々な戦略を打つ動植物のことを考えて、しばらく粘ってみたいと考えることにしました。
渋谷のダンジョン
昨夜、渋谷で用がありいつもと違う出口から出ようとして迷ってしまいました。元渋谷区民としては少々ショックでした。ただ、聞きしに勝る迷路はまさにゲームのようでした。
案内図もゲーム攻略本で見たようなものでなかなかのみこめません。普通に歩いている人が不思議に思えてきました。
渋谷駅周辺では高層ビルが相次いで建てられています。さらなるダンジョンが追加されることは間違いありません。