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ゼルビアの強み 町田ブランド

 FC町田ゼルビアのオフィシャルサイトに新入団選手の追加登録があることが発表されました。栃木SCから星大輔選手が完全移籍したのです。星選手は町田出身。FC町田の出身です。最近は怪我のため出場機会が少なく、十分な活躍ができていないようですが、故郷の利点を生かして復活してほしいと思います。FC町田出身の選手がゼルビアにいることが、ユースやジュニアユースの選手諸君に与える影響はとても大きいと思います。

 町田出身のサッカー選手が多いことは、この世界では有名です。町田出身の選手がいつかたどり着くところとしてゼルビアを意識してくれるようになれば、これはチームにとって大きな強みなるでしょう。ゼルビア結成の目的の一つがこれだと聞いています。

 サッカークラブとして町田はまだまだ諸条件が整わず、選手にとっては決してよい環境とはいえないようですが、自分のホームタウンとして意識してくれる選手が多ければチームの士気は上がります。また、そういうことに憧れる子供たちがFC町田ゼルビアの下部組織に集まってくれれば、いい循環がうまれるでしょう。

 かつてはジュニアを育てて大きなチームに移籍させ、その移籍金で資金を生み出すということが行われていましたが、最近の制度改正でそれも上手くいかないようです。言葉は悪いですが「育てて売る」のではなく、「育てて、どこかで活躍しても、また帰って来る」というクラブにしなくては小規模クラブは成り立たない気がします。その意味で数字に表れない選手の「想い」「愛着心」を作り出していくことは大切だと思います。

 経営者の方々はこんなことはすでにお考えだと思いますが、チームを観客として支える私たちとしては、選手諸君に喜ばれる雰囲気作りをする必要があると思うのです。町田に帰ってきてよかった。あるいは今までは他所にいたが町田に来てよかった、と思う選手が増えればチームは確実によくなるでしょう。

 こういうふうに考えてきて、これは地域振興策そのものだということに気づきます。インフラ整備や人材などが十分ではない地方自治体が発展するためには、その地域を愛する人を育てるしかありません。不利な条件でもこの土地のためなら尽力しようと思う人をどれだけ生み出せるかということです。

 私のサッカーの見方はこんな風にちょっとひねくれています。