はてなの毎日

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パンダの名前

 上野動物園にパンダが戻ってきます。今回は年間約8000万円のレンタルらしく、かつてとは様子が違うようです。ただこのところ入園者が減少していた上野動物園やその周囲の商店街、関連グッズのメーカーにとっては大きなビジネスチャンスであり、投資分は取り返すのはたやすいようです。都民の税金を投入した訳ですから無駄にはしてほしくありません。
 パンダの名前は比力と仙女ですが、日本名を公募しているようです。パンダ自身にとってはなんと呼ばれようと関係ないはずですが、人間の側からすれば命名は単なる個体識別以上の意味を持ちます。
 私はあえて中国で付けられた呼び名をそのまま使うことを提案します。生き物を他のものと同列に扱うのは問題があると思いますが、あえて次のように考えます。世の中に中国製の商品はたくさんあります。そのなかには海外有名ブランドや日本の社名を負ったものが多数あります。海賊版ではなく正規の商品です。先日手に入れたiPodも中国で組み立てられたと明記されていました。
 私たちは広い意味の中国製品が氾濫している現実を命名のトリックで曖昧にしています。まず現状認識が大事です。国民が実態を把握することからこそ、いまとるべき行動も決められるでしょうから。
 誤解のないように蛇足をするならば、このパンダを通して日中関係がより友好的平和的になることを切望しています。