はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

空には星が

 見上げればいつでも星は輝いているはずです。昼は太陽の光で見えず、空を雲が覆っている日も見えなくなります。それでもその上には必ず星は輝いています。

 私たちは自分が特別な存在と考えます。考えたいと思っているのです。でも、そう思っているのは自分だけではなく、隣にいる知らない誰かもそう考えているはずです。知らない国の会ったこともない誰かもそう思っているに違いない。ならば自分の存在とは何なのか。One of themという境遇に耐えられるのか。

 そんなふうに行き詰まったときに、私は星を見ることにしています。宇宙の中では本来自分の存在自体が極めて微小にして奇跡的なものです。存在自体が奇跡ならばそれ以上に何を望むのかと。

 それでも私たちは、少なくとも私は空に星が輝いていることをしばしば忘れてしまいます。忘れたときにはまた気持ちが内側に向かってしまう。そして世界の不幸を背負っているような気持ちになってしまうのです。

 空には星が輝いています。