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記述力養成は中等教育の大課題

 大学共通テストの国語の記述式試験が運用上の理由で施行延期になったことは大きく報じられました。記述力が必要な事実は変わりません。すでに有名大学の大半では記述式試験が個別試験で行われており、このやり方をより拡張していけば目標は達成できます。私学も志ある大学学部は文章で答える試験方式をすでに行っています。これからもこの方針を貫けばよいでしょう。

 大事なのは中学高校がもっと文章を書かせたり、口頭発表をさせる機会を増やし、積極的に評価に取り入れていくことでしょう。そのための授業運営や評価の方法を研究し、共有すべきです。私もこれまでに取り組んできた方法をこのブログなどで公開してみたいと思います。

 文章で書かせるのは名文を書く技を伝授するのが目的ではありません。論理的な思考を組み立てる手順を学ぶ契機とすることに意味があるのです。その意味ではアウトラインをしっかりと書く練習をさせる必要があります。そしてそれができるのは中学高校の時期であると考えます。

 論理的思考を教えるのは国語だけではありません。数学などはその最たるものです。すべての科学は論理構造で成り立っています。論文科もしくは論理思考科といった分野を立ち上げるか。その手の専門家を養成する必要を強く感じています。