はてなの毎日

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VR

 VRが発達したらいろいろなことが実現できるという考え方もあります。美空ひばりをAIで再現したとき、歌声だけならばさほどの説得力はなかったはずです。それを映像表現する手法がもっとも大切でした。人間の模倣に関してはいわゆる不気味の壁が高く、まねればまねるほど気味悪さが増します。また、それが現実そっくりになりすぎると様々な混乱に襲われることになります。

 VRの技術はいわゆるディープフェイクにもつながり、様々な偽情報を発信することになるかもしれません。映像に移されたものを真実と思ってはならないというメディアリテラシーが加わることになります。これはすでに一部実現している技術であり、決して未来への警鐘ではありません。今見ているものも本物かどうかわからないのです。

 たとえ作りものでもいいから実際には会えない人にあってみたいとか、いけないところに行ってみたいという純粋な夢を叶えるために技術は発達していくに違いありません。自分の認知能力を超えた何かを感じたとき、人はどのような反応を示すのか。その後の生活に何らかの影響はないのか。様々なことが気になってくるのです。