はてなの毎日

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オリンピックで働く

 東京でオリンピックが7年後に開催されることになりました。この開催地の決定をめぐっての質問の中で、福島第一原発の汚染水漏洩の問題が争点になりました。開催地決定の会議に首相まで出かけていって問題ない、対策はすると国際的に公約したのですから、この点において大きな意味がありました。原発の事故処理が国際的な関心事であることを改めて痛感するとともに、その対策は国の威信にも関わる重大事であることをはっきりと知らされたことになります。

 さて、昨日通学の電車の中で高校生と思われる女子生徒がさかんにオリンピック開催地について話していました。そのなかで、もし東京が開催地に決まったらオリンピック関係の仕事をしたいと力説する生徒がいました。どうも英語は得意らしく、スポーツにもかなり詳しいらしい。選手になるのは無理だが、オリンピックのスタッフとして活躍したいというのです。熱気の中で生まれた瞬時の夢かもしれませんが、あるいは今朝の決定を聞いてその思いを強くしたかもしれません。オリンピックはやがて終わる短期間の祭典ですが、そこに向ける情熱が人生を豊かにするし、身につけたスキルは他にも転用できます。今回の開催地決定が若者にある目標を与えたという点においては評価できるかもしれません。

 ただし、これから7年の間には先にもべた震災後の復興と、税制改革による国民生活の不安、エネルギー問題など山積する問題があります。日本のこれまでの歴史を振り返ると、いざというときには力を出してきました。それがいい方向で発揮されることを祈るばかりです。