沖縄戦70年

　昨日は沖縄戦から70年目の慰霊の日でした。第二次世界大戦において国内で本格的な地上戦が行われたのは沖縄だけであり、日本と米英の連合軍双方の軍属だけでなく一般人の多数が戦死する悲惨な戦いだったといいます。

　戦後70年が経過し、その印象は年々薄れていっているようです。私は一度だけ沖縄に訪れたことがあります。ひめゆりの塔や平和の礎を尋ねた時の不思議な思いを忘れることができません。そこには歴史が訴えかける強いエネルギーがありました。

　私は戦後の生まれであり、戦争を知りません。高度経済成長期の中で育ち、平和を謳歌してきました。しかし、いま教えている生徒から見れば私は明らかに戦争時代に近い人であり、戦争を語る側の人であるということになります。少なくとも戦中を行きた人の話を直に聞いたことがあるという点において間接的ながら戦争を語ることが出来るのだともいえるでしょう。父から聞いた焼夷弾の恐怖の話は断片的ですが、それでも十分に戦争の恐ろしさを語るものです。私の責務として反戦のメッセージは続けて行かねばならないと思うのです。

　沖縄で犠牲になった人々に心からの慰霊の気持を忘れたくありません。