はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

美意識

 陶芸の美を考えるとき、私は審美眼を鍛えられます。なにが美であるのかをじっくりと考えなくてはなりません。素直に理解できないこともあるのです。

 釉薬の垂れ具合を美意識をみること、ゆがんだりかけた茶碗を貴重だと考えることには日常の基準を超えた何かが必要です。昔よりはそれを感じることができているような気がするのですが、正直言って何がいいのかわからないことがまだたくさんあります。戦国武将が命をかけて守った茶道具などの良さは本当はよく分からない。美意識は本能的なものもあれば文化的なものもあると感じるのです。

 何を美とし醜とするのかは長年の鑑賞・観察で培われるものなのであるならば、私はまだ道半ばです。