頭の中の地図

  最近、週末に遠出することが続いています。といっても、隣の県や市に行くくらいのことなのですが、それでも知らない所に行くのは相応の刺激があり、発見することもたくさんあります。

  例えば、いままで点として認識していた場所のいくつかの位置関係がつながって、面として理解できるようになった時の感覚は不思議な悦楽と新たな好奇心とを生起します。まるで脳裡に新しい地図が書き込まれ、未到達地域への探検に誘うかのようです。

  思えば私の日常は少し幅のあるいくつかの線の上を往復することで成り立っています。しかし、点を線に、線を面にしていくこそ生活を豊かにする方法ではないかと、今さらながら考えているのです。