はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

国の意味

 建国記念の日という祝日の制定をめぐってはさまざまな紆余曲折があったようです。私は幼年時代であったためまったく記憶がありませんが、まだ敗戦の印象が強かった時代に、右傾化への回帰ではないかと考えられていたこともあったとか。

 2月11日がどうして建国の日なのかということについては日本書紀神武天皇即位の日を明治時代に西暦に換算した結果ということですが、神話自体の歴史的信憑性がなく、そもそも神武天皇の実在性すら怪しいのですから科学的根拠はないと言わざるを得ません。歴史的な事実というよりは、イデオロギー的な記念日なのです。

 ただ、国とは何かを考える上ではこの日の意味はあるのかもしれません。国際化が進む中で国家の意味はその都度強弱を与えられている気がします。また今後さらに国家という枠組みをどのようにとらえるのかについては変動していくと思われます。

 当たり前であると思っている国という枠組みがどのように変わっていくのかに注目していきたいと考えています。