はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

探険か定期航路か

  私のキャリアで他人と少しだけ変わっていることは、中学校から大学までの教壇に立った経験があることです。いま、内容の質は不問にさせていただくならば、これは自らの話の種の一つです。男子校、女子校、共学校の全てを経験しているのも大切な経験かもしれません。
  大学の研究職と中等教育の教諭は同じ先生でも仕事はかなり違い、切り替えが大変でした。ある知識人が研究職は探険家が航海するようなものなのに対して、中等教育の仕事は定期航路の船員のようなものと例えた文章を読んだことがあります。
  今になって思うのは、この方は中学校や高等学校で教えた経験がないか、あっても仕事に熱心でいらっしゃらなかったのではないか。中等教育は決してルーティンワークではなく、むしろ日々が冒険の連続でしかも乗客がたくさんいる船を操作しなくてはならない。いまはそんな風に考えるようになっています。