一体感

　サッカー日本代表は惜しい試合を引き分けました。予選突破は極めて難しくなりましたが、次はせめて納得の行く試合を期待しています。コロンビアは世界ランク5位の強豪ですのでどれだけ相手を苦しめることができるかが注目です。

　昨日は試合時間が日本の通勤時間帯にあたったのですが、電車のなかで試合を視聴している人は思ったより少なく、マスコミの報道はあきらかに誇張があると感じました。

　後にタイムラインを確認すると、試合がドローで終わった間際からツイッターへの様々な書き込みがなされていました。中には選手の名前をあげて非難する人もいます。選手と同じことは決してできないはずなのに俺だったら私だったらこうした、などというのです。代表選手になるための険しい道のりはここでは一切無視され、ドリブルさえ満足にできない一般人がとりつかれたように選手を罵倒し、あるいは祝福します。

　これは選手と自分の身体を同一視し、場合によっては憑依して捉えていることを意味します。スポーツの醍醐味はこの一体感にあると言えるでしょう。