はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

国語教育

作文指導の工夫

作文指導に関する教員向けのセミナーに参加してきました。総合的な行為である作文をそれに必要な能力に分けて、個別に指導、評価すべきであるというのがその趣旨でした。作文という完成体を評価対象にすると、生徒も教員も何から手をつけて良いのか分からな…

解決力

問題解決力の育成が国語教育の大きな課題になってきています。これは、従来の与えられた道筋をたどるだけの読解の上をいく能力であり、自主的な問題への取り組みが欠かせません。これを教室でどのように身につけさせるのかということについては、さまざまな…

添削の方法

表現力や論述力を養成する上で作文や小論文の添削は欠かせません。たくさん書くことが上達の近道であり条件でもあります。そして、それをどう指導し、評価するのかも大切な指導の要素です。 ところが、実際にこれをやろうと思うと大変な時間と労力が必要で…

小論文への対応

大学入学者選抜試験、つまり大学入試の在り方が2020年度ごろから変わることが予告されています。そしてその試験のありかたはどうも現在の国公立大学や慶応義塾大学が行っているような小論文の形になりそうだといわれています。 小論文にもいろいろな形があり…

漢字の字形

文化庁の文化審議会国語分科会が漢字の手書きの字形についてかなり寛容な方針を発表しました。とめ、はねなどのバリエーションを広く認めるべきだという考え方です。 確かに漢字の字形は本来、書体の違いがあるのに加えて、最近は印刷などで使うフォントも実…

授業用ノート

私は毎回の授業にノートを持って臨みます。過去にやったことがある教材であっても必ず作成することにしています。 最近のノートの作り方は、以下のようにしています。 横書き用の普通の大学ノートを90度回転し、縦書きで書きます。見開き2ページを一まとまり…

短時間に書く指導

文章は推敲に推敲を重ねた方がいいものになるはずです。ただ実際には短時間で書かなくてはならず、完成度よりは最低限必要な情報が誤解なく伝達できるかを問われることが多いものです。このようにブログを書き続ける私にとって、文章を書く時間は実は非常に…

立場を教える

意見がどのような立場で述べられているのかを想像させる授業の準備をしています。同じ物事に対しても人の意見は様々です。それが論者を取り巻く諸環境の影響下にあることは容易に想像できますが、実際に生の意見に接した時に、そういう一歩引いた考え方はな…

考える道具として

国語を教えることの意味を考える上でやはり道具科目という位置づけを忘れてはならないと思います。私たちは言葉を使って物事を考える以上、言葉の数を増やして、その使い方の精度を上げていかねばなりません。それが様々な思考や創造の基本になることを承知…

ブックトークの手法

複数の書籍を関連付けて紹介するブックトークという読書推進策があります。たとえば「お正月」ならば正月にちなむ本をいくつかつなぎ合わせて紹介してくのです。その中には一部の朗読や挿絵などの紹介、さらには小道具を用いたちょったしたパフォーマンスま…

青空文庫と読書教育

青空文庫は読書教育にとっては力強い味方です。名作といわれるものを無料で配布できるのは一斉授業を原則とする日本の教育システムにとってはとても助かるのです。しかもICT教材を使えば印刷や配布も省略できるのです。 さて、昨日から谷崎潤一郎や江戸川…

入試国語に記述問題か

センター試験に代わる新方式の大学入学試験の全容はいまだに謎なのですが、最近の報道によると記述問題が導入されるとのことです。これは誰もが想像していたことであり、目新しい情報ではありません。気になるのはどのような形式で行い、なおかつ採点基準は…

文章の型を教える

文章の書き方の基本である型を教える準備をしています。いわゆる小論文形式の作文をする際に、必要なスタイルを体感させて覚えさせる方法を模索しているのです。 いわゆる結論先出しの手法や、三部構成、四部構成の方法は理屈で説明してもなかなか身につか…

気持ちよく間違えてもらう

国語の授業に限った話ではありませんが、教員の仕事の大切な心掛けに、生徒が失敗をする機会を意図的に作るということがあると感じています。間違えがないように育てるのではなく、間違える経験を積ませる方が大切なのです。 我々は成功体験から多くのものを…

青空文庫で読書会

生徒に読書の楽しさを伝えるきっかけとして、授業中に読書会を行うことを計画しています。ビブリオバトルの手法も生かして、本を勧め合うことを目指します。勧められた本をすぐに読んでみる手段として青空文庫の利用を考えています。授業中の読書会ならば短…

口語文法の壁

中学生に口語文法を教えていて気づいたことがあります。文法は中学生にとっては難しいことの一つだということです。恐らく発達段階において文法のような概念は習得しにくいのではないかと思うのです。個々の現象を一定の基準の基に抽象化するのが法則という…

アクティブ・ラーニングのために

いま教育の現場では、アクティブ・ラーニングと称する学び合いの場をどうやって創出するかということが注目されています。教師が一方的に情報を伝達するのではなく、生徒同士が話し合いの中で答えを解決する筋道を見つける過程を重視する方法です。この方法…

要約の功罪

国語の教員にとっての目標の一つが、要約を作る能力をつけさせることです。要するに何が言いたいのかを適切にまとめる力は様々に応用ができる実用的なスキルです。 最近、少し気になるのはこの要約に当たるものだけが読まれ、詳細をたどる努力をしない人が…

国語教育に演劇制作の手法を

演劇部の練習では演じる役をどのように捉えていくかについて、役者本人だけではなくそのほかの部員ともよく話し合って決めていきます。台本というテキストを身体表現に変えることが演劇のスタイルですから、これは集団による解釈であるといえます。 読書は個…

誤答からの出発

参加型授業をやっていく上で表面化するのが、生徒の誤答をどのように処理するかということだと思います。自由に話し合わせるという方法は、単になんでもありという訳ではないはず。特定の範囲の中での期待値に生徒を導かなくてはなりません。 従来のように教…

具体化する力

具体的な例を挙げる力は思ったより大切なことのようです。そして、これにはかなりの個人差があることが分かりました。 具体例を挙げ、それを論拠にして結論を出すのが論理展開の基本です。その構造を踏まえて読解するのが読みの鉄則であり、文章作成では適…

参加型はライブ

参加型授業にするために大切なのは雰囲気作りと仕掛けだと考えています。授業は業(わざ)を授けるものである以上、一定の理想的な意見なり、解答に導くことが前提になります。しかし、その色が強すぎると生徒が思考する自由度が阻害され、参加することがで…

口語短歌

口語短歌が世間の注目を集めたのは、昭和の最末期に俵万智が「サラダ記念日」でベストセラー歌人になったことにあるのでしょう。それ以前にも口語で短歌を作る人はたくさんいましたが、それに市民権を与えたのは俵さんであることは間違いありません。 その…

読書会の計画

一冊の本を読んで各自の感想を述べ合う読書会を授業の中で行うことを計画しています。その時にいわゆる「褒められる感想」「優等生読み」だけにならないように導かなくてはならないと考えています。 国語のテストは通常ある一定の範囲内の答になるような問題…

話し合いの方法

参加型、対話型の授業を進める上で必要な要素に生徒同士での話し合いというものがあります。短い時間の中でメンバーの意見を出し合い、比較検討するというのは社会では必要なスキルの一つです。 ただ、これを教室でやらせようとすると意外に難しいことに気…

予定調和的な作文

生徒に作文を書かせると、差し障りの無いありきたりの結末にして済ませるものが多数提出されます。例えば小説の感想では、〜に感動した。私もこのように生きたい(そのようにならないようにしたい)といった教訓としてまとめるのがその典型です。小説は決し…

表意文字の意識を持たせるために

漢字の小テストといえば、カタカナを漢字に直せか、漢字の読みを書けの問題が定番ですが、この方法だと学習者は丸暗記をすることを優先してしまいます。漢字は表音と表意のハイブリッド文字であり、これが日本語における特徴になっています。 漢字文化圏であ…

百人一首をきっかけに

中学生に初めて教える古典作品として私の勤務校では「百人一首」を使っています。和歌という短い詩型であることが扱いやすく、学校の授業という限られた枠組にはまりやすいということもあります。 ただ、古文の学習にはストーリー性のある散文を読むことも必…

素材と型

中等教育の国語についての再考を行っているのですが、現在のところ「素材と型の伝授」という方向でまとめようと考えています。これは今までと基本的には同じなのですが、教える際の目標の軽重が無意識のうちに偏っていたのをバランスを考えて修正することだ…

演劇の手法を

新しい学力観に沿った教育をどうしたら実現できるかについて試行錯誤しています。私にとって一つのヒントになっているのが演劇の手法です。 言葉が自己と他者を媒介するものである以上、人間関係を俯瞰的に把握できる能力が求められます。自分とあの人はこう…